存在してても気づかれない。特に役にもたってない。それでも、元気にやってます。
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こんな時代なので、長女は仕事に苦労している。
今度の仕事場は、以前より小さな店舗だ。
接客にこだわる長女は、決して通勤が楽とか給料がいいとかいう訳ではなく、この仕事を選んだ。

昨日彼女は店内で、ボロボロのうさぎのぬいぐるみを拾った。
スタッフに心当たりのある人はいなかった。
あまりの汚さに、ごみ扱いされてもおかしくない代物だった。
けれど彼女は、考えた。
こんなボロボロのぬいぐるみを、誰かが連れて歩いていたのだ。
その店舗の近くには、スタジオがあり七五三の頃には、小さな子供が訪れていた。
また子供服やマタニティ用品も、近くに扱っている売り場もある。
彼女は、「落し物」として届けた。

今日彼女が働いていると、小さな女の子が近づいてきた。
女の子の腕の中には、あのボロボロのぬいぐるみが大切そうに抱えられていた。
若い母親が、彼女に話しかけてきた。

「このうさぎのぬいぐるみが無いと、この子は眠れないのです。届けてくださってありがとうございました。」
小さな女の子も、母親にうながされてお礼を言った。

彼女は、短い期間だが保育園でバイトをした事があった。
仕事で苦労してきた彼女の経験は、無駄ではなかったのだ。
人が見たら汚く価値の無いぬいぐるみであっても、小さなあの女の子にとっては大切なお友達。
女の子の腕の中に大切に抱えられたうさぎのぬいぐるみを、彼女は幸せな気持ちで見送った。

次に、恰幅のいい紳士が来た。
「福袋に良いものは、ないだろうか?」
彼女は予算を聞いて、来年の干支を意識した「うさぎのスリッパ」をすすめた。
紳士は喜んで、帰って行った。

以前の店に比べたら、ほんとうに小さな店舗。
でも、だからこそ、丁寧に接客できる喜びがある。


晩御飯を食べながら、私は長女の話しを聞く。
給料は安い、労働条件もさほどよくは無い。
でも、君が君らしくいられたら・・・私はそれでいいと思う。
君が、毎日ささやかでも幸せを感じる事ができる職場なら、充分だと思う。

君は、きみのままでいいんだよ。

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【2010/11/24 23:10】 | boys&girls
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