存在してても気づかれない。特に役にもたってない。それでも、元気にやってます。
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「大停電の夜に」の中で、中学生の少年が人工衛星の話をするシーンがある。
その話に私の中で眠っていた記憶が少しずつ反応した。
・・・私は誰かに同じような話を聞いた事がある。
そして、一緒?に人工衛星と見られる光を眺めたような・・・。
兄ではないだろうか?
中学に行った兄は、様々な話を聞くと私に話した。
知識を私にひけらかしたかったのかもしれないし、からかったのかもしれない
一番迷惑したのは、「太陽が滅びる話」だった。
太陽が滅びる時は、膨張した太陽が太陽系の惑星を次々に飲み込んで、最後は爆発してしまうという話。
その日からしばらく私は怖くて眠れなかった。
生きてないって?
もちろん、今の私はありえないけど、何度か生まれ変わって、運悪くその時代に生まれていたらどうしょうと思ったのだ。
空一面に広がってゆく太陽に、バーベキュウにされるのは嫌だと、真剣に恐れたのだ。
かわいい小学時代の話だ。
せめて、「その頃には人類の文明は進歩して、太陽系を捨てて移住している」くらいの嘘をついてフォローして欲しかった。
その後も地平線に沈む大きな土星など、私の悪夢は時おり天体モノがあった。
とにかく、兄は一時、天体に興味があった時期があったと記憶している。
もしかしたら・・・天体ではなくUFOだったかもしれないが・・・。
兄弟というのは子供時代には最も身近な存在だ。
兄妹となると、性別の違いから徐々に遠ざかり、やがてお互い別居してゆく。
長い人生にとって、人生の初期に共に過ごしただけになってゆく。
私と兄は、わたしが高1までしか暮らしていない。
高校を卒業して東京に出て行ったからだ。
その後、私と東京にいた時期は数年重なるが、一緒に暮らさなかった。
その後、兄は実家に戻ったり、結婚して家を出たり・・・住まいは変わったが、現在はまた実家に戻っている。
彼の人生の節目に、年下で異性の私は何も関与していない。
結果だけをしるだけだった。
その都度、彼が本心など語る機会にも恵まれなかった。
そうして、私には彼が見えなくなった。
最近、兄のブログを時おり覗く。
私の知らない兄が、日々がんばって生きている。
忙しそうに生活している。
また、わずかだが兄の後姿を時おり垣間見る気がする。
あの頃より、そちらの星空は見えなくなったのでしょうか?
それでも、私がいるここよりは綺麗でしょう?
今はもう、人工衛星を探す事なんかないのでしょうね。

両親が共働きだった私の子供時代の想い出には、兄妹で過ごしたものが多い。

喧嘩ばかりしていた我が子達も、だんだん大人びて、喧嘩も少なくなってきた。
この子達もいずれは巣立ってゆく。
後になって思えば「人生の初期を、ほんの一時共に暮らすだけ」なのだ。
兄妹と初めて過ごした夜も、共に暮らす最後の夜も、私は実感なく過ごしてしまった。
性別も年齢も個性も違う者同士、兄弟といえども理解し合えない時だってあって当たり前だとは思う。
でも、縁あって同じ家に生まれたもの同士、あと何年一緒に暮らすか分からないのだから、親としては仲良くやって欲しいものである。

【2006/11/24 12:44】 | 記憶のかけら
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