存在してても気づかれない。特に役にもたってない。それでも、元気にやってます。
クレームの電話で、30分文句を聞いた。
ダイレクトメールを止めろという内容だ。
彼は、彼の家のポストが小さいから壊れたら弁償しろと怒り、頼みもしないのに送りつけるのは非常識だと非難し・・・どうして住所がわかるのかと聞き、不快感全開でまくしたてた。
10分を経過した頃には、社長批判になり会社の経営方針に意見した。
このダイレクトメールのせいで、今もこうして電話をしわずらわされていると罵った。
TVやDMの宣伝費を別なものに使えとおっしゃった。
環境問題であると言わんばかりに、ゴミ問題を語った。
・・・・20分経過した頃には、同じ話を繰り返すようになった。
時折、激しい興奮状態になるものの、少し落ち着き始めてきた。
同じ話を3回ほど聞かされる頃に、徐々に彼の声のトーンがかわった。
「おれは、姉ちゃんには恨みはないよ。あんたは仕事で受付をしているだけだ。いやな思いをさせて悪かったな。おれはただ、もう送ってこなければそれでいいんだから。」と言って、笑ったように思えた。


この間、私には誰も助けは来なかった。
コールセンターとはそういうものだ。
相手が怒り、「上を出せ!」と言わない限りは、1対1で最後まで応対をしなければならない。
私がそういう電話の応対をしているとは気づかない者もいる。
誰もが自分の電話の対応に追われているのだ。
電話が終わると上が来た。
「怒ってた?了承は?」
私がpcからDMを止める手続きはしたが、間に合わない物は届いてしまう。
それを了承してもらえたかが、彼の興味なのだ。
取れたというと「あ、そう。」で終わりだ。
彼にとっても、これは日常なのだ。
何の言葉がけもない。


綺麗なオフィス、椅子に座ってできる仕事。
体は楽だ。時給も悪くはない。
でも・・・・孤独だ。


チームのようで、チームではない。
この仕事は何なのだろう。
PCで私がマウスを操作しクリックすると、いろんな契約や伝票が飛ぶ。
けれども・・・どこかバーチャルのような・・・・
接客なのに、目の前に客はいない。
客の顔がみえない。
飛び交う商品も、目の前にない。
私の仕事で、誰かが喜ぶのだろうか・・・?


駅のホームで、目の前にいた老女が転んだ。
雨で靴が滑ったのだ。
「大丈夫ですか?!」
私は反射的に彼女を掴んでいた。
「すみません・・・。驚かせてしまって・・・。」
老女は苦笑した。
「いいえ、雨でぬれていたからですね。」
彼女は私に会釈をして去って行った。


この日、私は家を出てから・・・初めて人と話した・・・
ふと、そんな気持ちになった。


デパートで接客した事があった。
嬉しそうに商品をレジに持ってゆくお客様を見送った時に感じた幸福感。
保育園で子供達に抱きつかれたぬくもり。


・・・私には、コールセンターは向かないもかもしれない。


二女が言った。
「でもさ、そのおじさんに『おれは、姉ちゃんには恨みはないよ。あんたは仕事で受付をしているだけだ。いやな思いをさせて悪かったな。』と言わせたのはママなんだよ。ママの対応が彼の怒りを鎮めたんだよ
その励ましにグッときた。
長女が仕事を選んだ時に言った言葉を思い出した。
ウェディングプランナーを希望した長女が、方向転換をした時の話だ。
「ママ、私はリピーターが来てくれる仕事にしたいと思ったの。」
・・・確かに、結婚式のリピーターは・・・・困るものね・・・・


仕事って・・・なんだろう。
電車の窓ガラスに映った私の顔は・・・無表情のサラリーマン達と同化していた。

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【2008/04/10 19:20】 | お仕事
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いーちゃん
私も、トリマーになる前、市役所の電話交換の
臨時職員の経験があります。。
役所の対応について、苦情の電話もしょっちゅう受けました。
苦情先の部署へ繋ぐ前、市民の方は電話交換手にも、いらだちをぶつけたり。
電話は顔が見えないから、文句が言いやすいんでしょうね…
顔が見えなくてよかったと思うことも多々ありましたが・・。
でも、やっぱり。お客さんの顔が見える仕事がやりがいありますよね
お客さん(&犬)から喜ぶ顔を見せてもらい、お客さんから感謝されると
一気に疲れが吹っ飛びます。仕事選びって大切だなぁと実感。。。
自分の生き方にあった仕事に就けたら最高ですよね♪

いーちゃんさんへ
真昼
電話交換の仕事も、そうですか。
確かに顔が見えないからこそ良い事も悪い事もありますね。
どんな仕事だって、良いところと悪いところがあるものでしょうね。
だからこそ、最後は「好き」か「嫌い」かになるような気がしてきました。
この年で、自分探しもないのですけど・・・・いろいろ考えさせられる毎日です。
私のもう一つの仕事・・・これは「もの作り」に分類されるものだと思うけど、私はその仕事が心の底から「好き」と言えます。
そういう仕事に携わっている事は、幸せだと痛感しました。

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この記事へのコメント
私も、トリマーになる前、市役所の電話交換の
臨時職員の経験があります。。
役所の対応について、苦情の電話もしょっちゅう受けました。
苦情先の部署へ繋ぐ前、市民の方は電話交換手にも、いらだちをぶつけたり。
電話は顔が見えないから、文句が言いやすいんでしょうね…
顔が見えなくてよかったと思うことも多々ありましたが・・。
でも、やっぱり。お客さんの顔が見える仕事がやりがいありますよね
お客さん(&犬)から喜ぶ顔を見せてもらい、お客さんから感謝されると
一気に疲れが吹っ飛びます。仕事選びって大切だなぁと実感。。。
自分の生き方にあった仕事に就けたら最高ですよね♪
2008/04/12(Sat) 00:23 | URL  | いーちゃん #AcLOKJ2Y[ 編集]
いーちゃんさんへ
電話交換の仕事も、そうですか。
確かに顔が見えないからこそ良い事も悪い事もありますね。
どんな仕事だって、良いところと悪いところがあるものでしょうね。
だからこそ、最後は「好き」か「嫌い」かになるような気がしてきました。
この年で、自分探しもないのですけど・・・・いろいろ考えさせられる毎日です。
私のもう一つの仕事・・・これは「もの作り」に分類されるものだと思うけど、私はその仕事が心の底から「好き」と言えます。
そういう仕事に携わっている事は、幸せだと痛感しました。
2008/04/13(Sun) 15:39 | URL  | 真昼 #-[ 編集]
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