存在してても気づかれない。特に役にもたってない。それでも、元気にやってます。
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いつだったか・・・ある日実家に行くと、ウサギがいた。
正確には、「いたらしい」。
・・・というのも、母が住む家の西の隅に、囲いがあってその中にいたという。
姿は見ていない。
母が世話をしていた。
「犬や猫と違って、表情がよくわからないのでつまらない。」と言いつつ、語りかけてはいたらしい。
「近所の人は、うさぎがいるなんて知らないから、きっとひとりごとに思って、『いよいよ、ボケてきたらしい。』なんて、噂になるかもね。」なんて母は暢気に言っていた。
聞けば、兄が買ってきたという。
兄とうさぎ・・・・ピンとこない。
理由を聞いてみて、また言葉を失った。
「その年が、うさぎ年だったから。」母は無表情に言った。
・・・寅年でなかった事を幸いに思った・・
「干支でも飼ったら、いい事があるかもしれないと思ったらしい。」
結局、世話好きでもない兄に世話ができるはずもなく、うさぎは母のもとへ・・・。
・・・・意味が無い・・・・完全な衝動買い・・・しかも・・・生き物だ!!
幸い母は世話好きだったから良かったが・・・ありえない話だ。
ただ、この兄の信じられない迷走行動は、いかに当時の兄が人生に悩んでいたか象徴する事件だった。
「どんなうさぎなの?」私も見に行けばいいものを母に聞いた。
「ピーターみたいな子。」
ピーターといえば、世界的に有名なうさぎは・・・あのピーターラビットだよね?
そこで私は、その囲いの向こうにグレーで青い上着を着たウサギガいると想像した。
うさぎは寂しがり屋だと聞く。
1わ飼いは、かわいそうな気がした。
忙しい中で、私はついにピーターを見る事が無く、ある日いくと囲いが消えていた。
亡くなったという。

子供の通った幼稚園には、うさぎがいた。
当番で世話もした。
以前働いた保育園でも、うさぎがいた。
私も世話をした。
けれど・・・ピーターは、顔すら見てあげなかった。

兄が悩んでいても、私には何もできなかった。
せめてピーターをかわいがればよかった。


男の人は、よくわからない。
兄も、夫も、我が息子も。
時々、理解不能になる。
だからこそ、わかろうと必死になる。
うさぎのように耳を立てて、彼等の話を聞きもらすまいとする。
顔を見て、表情の変化を読み取ろうとする。
でも・・・わかったようでわからない。
だから、安心できず観察を続ける・・・
だからいいのだと思う。
たぶん、一生わからない。
わかったと思った瞬間に、きっと見失うだろう。

わかろうと努力する事が、大切なのだと思うから。



そんな事情からか・・・うさぎをみると、なぜかせつなくなる。

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【2009/03/05 18:44】 | 記憶のかけら
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