存在してても気づかれない。特に役にもたってない。それでも、元気にやってます。
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今年の夏、私は箱根に行った。
「お母さんもどこかに連れて行きたいけど、電車では無理でしょう?」と私が言うと母は言った。
「私も80過ぎたら、疲れるから遠出しなくてもいいのよ。気にしないで行っておいで。」

妹から、母を温泉に連れて行きたいという相談を受けた時に、私は母の本音が心配だった。
せっかく企画しても、母に「気がすすまない」と言われたら意味が無いからだ。
ほんとうに母は、誘ったら喜んで行くだろうか?
確認を取って進めた計画だったが、時々不安になった・・・。
「○○ちゃんが楽しみにしているわよ。」母は、いつも妹が喜んでいるとばかり言う。
自分がどう思っているかなんて、一言も言ってくれない。
この企画は、母のためなんだけどな・・・。

「温泉に行こうって誘われて、嫌な人なんかいないわよ!遠慮して『私はいいわよ』って言ってたのよ。計画を話したら急に目が輝き始めたもの!」
妹の言葉を信じて、おし進めた。
最近になって、母が楽しみにしている事が、言葉からもわかる。
「別に行きたくないのよ。」は、母の娘達に対する気遣いだったのだ。

先日母に携帯から電話した。
「今チケット取ったから、キャンセル料金がかかるから、風邪引かないでね!」と憎まれ口を言った私に、母ははしゃいだ声で言った。
「ほんとね。まだ元気なつもりだけど、私も80過ぎたし・・・きっと、こんな事二度とないわよね
そんな事、言わないでよ・・・悲しくなるから。
だって・・・父が連れて行ってくれたような贅沢なホテルじゃないのよ・・・

「やあね!そんな事わからないでしょ?今回大丈夫だったら、また企画できるから、元気でいてくれないと困るわ!」
私は、そう思い切り元気な声で笑って、電話を切った。

母の言葉が、何度もこだまして・・・私は空を見上げた。


私も母も嘘つきだ。
母の優しい嘘が、今さらながら胸をしめつける。

母の言葉の裏を読み取った妹に感謝する。

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【2010/09/28 01:04】 | 生活
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